退職の挨拶状とは、取引先やお客様に自分の退職を知らせるとともにこれまでお世話になったお礼の言葉を伝える書面 をさします。挨拶状は郵送で送付する場合がほとんどです。

 

ここでご紹介する挨拶状には以下のバリエーションがあります。それぞれ、例文を紹介しています。

 

まずは定年退職の挨拶状ですが、これは取引先やお客様に対するお礼とご挨拶の言葉を述べますが、同じハガキを職場の上司や同僚にあてても使えるように文章を工夫します。ぜひとも今後の抱負を盛り込みたいものです(抱負入りの文例は例2に)。

 

例文のなかで、お礼の言葉を述べている箇所に、「ひとかたならぬ お世話になり」とありますが、「ひとかたならず」とは、大変に、非常に、など、普通 ではない様子を表わすときに使う言葉です。

 

早速例文に…と入る前に、まずは挨拶状の冒頭に入れる『頭語+結語、および時候の挨拶』をご紹介します。改まった書状には頭語と結語を入れます。よく用いられる頭語と結語のペアは、「拝啓」+「敬具」です。また時候の挨拶とは、季節を表わす言葉をさします。時候の挨拶は月単位で変わりますので、次項で1月から順にご紹介していきます。